デンタルフロスを使う習慣をつけて、予防効果アップ!
歯磨きの主な目的は、プラーク(歯垢)をできる限り取り除くことです。毎日きれいに歯磨きをしているつもりでも、歯ブラシだけでは取り除けないプラークがあります。それを補助してくれるのがデンタルフロスです。
1998年にアメリカ歯周病学会が発表した「Floss or Die(フロス オア ダイ)フロスか、死か」というキャッチコピーがあるほど、デンタルフロスを使う習慣をつけてお口を清潔に保つことが、からだの健康に繋がっているということです。
デンタルフロスのプラーク除去効果
歯ブラシによるブラッシングのみの場合は61%、ブラッシング+デンタルフロスの場合は79%までプラークを除去することができたという結果が発表されています。
さらに歯間ブラシを組み合わせた場合は85%も除去できました。
デンタルフロスと歯間ブラシどっちがいいの?
先ほどの結果から、デンタルフロスと歯間ブラシを比べると、歯間ブラシを使った方がいいのでは?とお思いの方もいらっしゃるかと思います。デンタルフロスと歯間ブラシはそれぞれ用途に違いがあります。
デンタルフロスは、すき間の狭いところを清掃するのに適しています。歯間ブラシは歯と歯の隙間の広いところの清掃に適しており、隙間にあわせて様々なサイズがあります。
可能であればご自身の歯の隙間にあわせてどちらも使いわけていただきたいのですが、まずは幅広く使えるデンタルフロスの使用お勧めしております。
デンタルフロスを使うメリット
- 磨き残しが多い歯と歯の隙間をしっかりケアでき、プラークの除去率がアップする
- 虫歯や歯周病予防に繋がり、口臭予防や改善に繋がる
- デンタルフロスを通すときの引っ掛かりや違和感で、虫歯や歯周病、詰め物・被せ物の不具合などを早期発見できる
デンタルフロスを使うときの注意
デンタルフロスは、正しい使い方ができていないと、プラークが落とせなかったり、歯茎を傷つけることに繋がってしまいます。
使用するときは、必ず鏡を見て確認しながらゆっくりと。またデンタルフロスが⻭と⻭の間に入りにくかったり、詰め物などに引っかかったりする部分は、無理に通さないようにしましょう。
お⼦様がデンタルフロスをするときは、保護者の⽅が⼿伝ってあげましょう。慣れてきてお子様ご自身 で行う場合も必ず見守る様にしましょう。
デンタルフロスは、ホルダータイプ(糸ようじ)や糸巻タイプなど種類によって使い方が違いますので、難しい場合はかかりつけの歯科医院で正しい使い方を教えてもらうと良いでしょう。
まとめ
今回は、デンタルフロスのプラーク除去効果や使うことによるメリット、使うときの注意などについてご紹介しました。
今まで歯ブラシしか使っていなかった方も、予防効果がワンランクアップしますので、取り入れてみてくださいね。
当クリニックでは、歯磨き指導だけでなく、デンタルフロスの正しい使い方をはじめ、どんなケア用品がご自身に合っているかなどもご相談いただけますので、お気軽におたずねください。
参考
Lidia https://lidea.today/articles/463
日本歯磨工業会 みがこうネット https://www.hamigaki.gr.jp/hamigaki2/goods/goods4.html