歯についての知識を深めよう
11月8日は「いい歯の日」です。今回は、知っているようで知らない、歯についての基本的な知識を深めてみましょう。
歯の構造
歯の外側のエナメル質や歯の神経を囲む象⽛質、神経と血管が集まっている⻭髄、歯の根を覆っているセメント質などから成り立っています。
歯茎から上の「⻭冠部」と、表面からは見えない歯茎に隠れた「⻭根部」に分かれます。
歯のまわりには、⻭⾁(歯茎)や歯を支える⻭槽⾻、クッションの役割をする⻭根膜などの歯周組織があります。
歯の本数
永久⻭は28本に親知らず(第3⼤⾅⻭)4本を含めた32本の歯があります。これに対して、子供の場合は20本しかありません。子どもの歯は、成長とともに生え変わります。
歯の生え変わり時期に要注意!
乳歯や生えたての永久歯は虫歯になりやすいので、しっかりケアをしましょう。万が一虫歯になってしまってもしっかり治療をしましょう。乳歯の虫歯を放置すると、永久歯の歯の質や歯並びにも影響が出る場合があります。
特に歯の生え変わりの時期は、歯が上手く生え変わっているか、虫歯が無いかなどお口の中をよく観察して、何かあれば歯科医院で相談しましょう。
歯の役割
歯は、食べ物を噛むだけでなく、発音の補助をしたり、噛むことで脳に刺激を与えたり、体のバランスを保つなど全身に関わる大切な役割を担っています。
特に子どもの場合は、顎や顔の成長と歯(歯並び)が大きくかかわっています。
歯と生活の質の関わり
何でもおいしく食べることができ、しっかり栄養を摂取できる、はっきり喋ってコミュニケーションを楽しむことができる、いきいきとした表情をつくるなど、お口の健康は心身共に健康に繋がり、生活の質に大きく関係しています。また、歯の本数が多いほど、健康寿命が長いという調査もあります。
歯の健康は日々の口腔ケアの積み重ねです。歯科定期検診や、正しい口腔ケアを心がけましょう。
まとめ
今回は、歯についての基本的な知識についてご紹介しました。歯は一度削ったり失ってしまうと、治療は出来ても元通りには戻りません。歯の大切さを改めて知ることで、日常のケアがより意味深くなるはずです。何歳になってもご自身の歯で食事や会話を楽しめるように、今からしっかり予防に取り組みましょう。
当クリニックでは、痛みに配慮した治療や、できる限り歯を残す治療に力を入れておりますので、歯医者が苦手という方や、長年行っていないという方もお気軽にご相談下さい。
参考
東北大学 自分の歯が多く保たれている高齢者は健康寿命長く、要介護日数短い
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2017/06/press20170628-01.html