8020(ハチマルニイマル) 運動
6月は4日から10日が歯と口の健康週間があることから、歯の衛生月間にもなっています。
そこで今回は、歯の健康運動である「8020 運動」についてご紹介します。
8020運動とは
「8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動」は、「80 歳になっても自分の歯を 20 本以上保とう」という運動です。だいたい 20 本以上の歯が残っていれば、硬い食品でもほぼ満足に噛めることがわかってきています。
下記のグラフは、平成 28 年に厚生労働省より公表された 「80 歳で 20 本以上の歯がある人の割合」です。調査開始時より、8020を達成している人の割合が増加していることがわかります。
厚生労働省 平成 28 年歯科疾患実態調査(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/62-28.html)より
長く自分の歯で生活することのメリット
健康寿命が延びる
健康寿命とは、健康上の問題で生活が制限されずに自分で日常生活を送ることができるということです。歯の本数多いほど健康寿命が長くなるという結果が明らかになってきています。また、認知症や要介護認定を受ける割合も、歯の本数が多い人ほど少ないことがわかっています。
全身の健康を守る
お口のトラブルは、お口だけにとどまらず、全身にも影響を与えます。お口をケアして健康に保つことで誤嚥性肺炎や心疾患、脳梗塞、糖尿病などのリスクを下げることに繋がります。
若々しい印象を与える
自分の歯で何でもおいしく食べることができる、はっきり話すことができる、豊かな表情など心身ともに充実し、若々しい印象を与えます。
この他、しっかり噛めることで胃腸の消化を助けたり、治療するよりも予防する方が医療費や時間の節約になったり、お子様の場合はお口の成長を促したりと良いことがたくさんあります。
かかりつけの歯科医院を持ち、定期健診やセルフケアの習慣をつけてることで、いつまでも健康なお口で過ごしましょう。
早い時期からこれらの習慣をつけることは、お子様の将来のお口と身体の健康を守ることにもつながりますので、ご家族で取り組んでみてはいかがでしょうか。
参考
厚生労働省 平成 28 年歯科疾患実態調査
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/62-28.html
テーマパーク8020
https://www.jda.or.jp/park/relation/teethlife.html
日本歯科医師会
https://www.jda.or.jp/dentist/program/convention_evidence.html