口呼吸について
仕事や勉強に集中している時や、スマホや携帯型ゲーム機などを使用していて、気が付くと口がぽかんと開いているなんてことはありませんか?さらに、新型コロナウイルスの影響で、マスクに息苦しさを感じ、無意識に口呼吸をしてしまう方が増えてしまっているようです。
口呼吸は様々なトラブルを引き起こす可能性があります。そこで口呼吸による影響と対策についてご紹介します。
口呼吸セルフチェック
お口の渇きだけでなく、下記の症状に当てはまる場合は、口呼吸をしているのかもしれません。
● 気が付くと口が開いている
● 鼻が詰まりやすい
● いびきをよくかく
● 口がねばねばする
● 口臭が気になる
● 口内炎がよくできる
● 風邪を引きやすい
● 唇がよく乾燥する
口呼吸による影響
虫歯や歯周病、口臭の原因になる
口呼吸でお口が乾燥してしまうと、唾液が減少し、虫歯や歯周病の原因菌が繁殖しやすい口腔内環境になってしまいます。これが口臭の原因にもつながります。
風邪や感染症になりやすい
鼻は呼吸で入ってきた細菌やウイルスなどを体内に侵入させない、空気清浄機のような機能が備わっているため、風邪をひきにくくしたり、ウイルスに感染しにくくしたりする特徴があります。
しかし口呼吸は直接細菌やウイルスなどを体内に取り込んでしまうため、それらのリスクが上がってしまいます。
口周りの筋肉の衰え
口呼吸で口周りの筋肉が常に緩んだ状態となり、筋肉が衰えてしまいます。しわやたるみ、二重あご、さらにはいびきの原因にもなってきます。
歯並びに影響が出る可能性がある
お子様の場合は、口呼吸による口周りの筋肉の衰えが歯並びにも大きく影響しますので注意が必要です。
口呼吸の影響はこの他にも様々です。このような影響をできるだけ抑えるためにも、しっかり対策をしておきましょう。
口呼吸の予防対策
正しい姿勢を保つ
長時間悪い姿勢や猫背にならないように、気が付いたら背筋を伸ばしたり、正しい姿勢で座るなど意識し、それとともに鼻からしっかり呼吸をしてみましょう。
口周りを鍛える
口周りの筋肉を鍛えて、無意識でもしっかり口が閉じている状態にしましょう。
メディアでもよく紹介されている「あいうべ体操」がおすすめです。「あいうべ体操」は、福岡市のみらいクリニック内科医の今井一彰氏が提唱しているお口の体操です。
「あー」「いー「うー」「べー」とそれぞれお口を大きく、しっかり意識して動かしましょう。これを1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けましょう。
鼻呼吸を意識する
何かに集中している時は無意識に口呼吸になりがちですので、鼻呼吸を意識したり、「鼻呼吸」と書いたメモを目に付くところに貼っておくのも効果的です。鼻づまりなどがある方は、耳鼻科などで原因を根本から治療しましょう。
また、マスクの着用も苦しさを感じるときは、口呼吸だけでなく、暑い時期は熱中症のリスクも出てきますので、人がいないところやコロナのリスクが少ない場所で時々マスクを外すなど工夫をすると良いでしょう。
参考
みらいクリニック「あいうべ体操」https://mirai-iryou.com/aiube/