子どもの健やかな成長を支える「歯科と食育」の大切な関係
食べることは、子どもたちの健康な成長において大切な要素です。歯科と食育は、密接に関係しており、健康な食習慣を育むことは、お口の健康にも直結しています。
今回は歯科と食育の大切な関係についてご紹介します。
食育とは
食育は、健康的な食習慣を育むための教育です。栄養バランスのとれた食事を摂ることで、体は健全に発育し、集中力アップや免疫力も向上します。また、お口の健康にも影響を与えています。
さらに、だれかと一緒に食事をすることでコミュニケーションの取り方や、マナーを学んだり、配膳や片付けなど協調性・社会性を身につける場でもあり、これらの体験は心身共に大きな影響を与えます。
歯科と食育の関係
子どもたちが健康的な食事を摂ることは、虫歯や歯周病のリスクを軽減することにもつながっています。
しっかりと噛んで飲み込む、味わう、食事を楽しむ、栄養をとって健康なからだを維持するなど、お口が健康でなければできません。よく噛むことは、顎の成長や歯並び、脳の働きを活発にする、消化を助け栄養を吸収しやすくする、肥満を防ぐなどお口の健康とからだには密接に関係があります。
そこで、歯科では食育の一環として、よく噛んで食べることの大切さや、砂糖の摂取を控えること、歯磨きの大切さなどを通して、いつまでもご自身の歯で色々なものをおいしく食べられることを目標に食育を推進しています。
子どもたちが食育を通して健康的な食習慣を身につけることは、自らのお口の健康を守る意識を育むことができ、将来の歯のトラブルを予防することに繋がります。
食育は周りの協力が大切です
食育とお口の成長に関する連携は、家庭と学校、歯科医との協力が欠かせません。
家庭での食事の内容や歯磨き習慣や仕上げ磨きのサポート、学校給食や調理実習などの体験、歯科医院での定期検診やお口の健康に関するアドバイスなどを通じて、子どもたちの健やかな成長をサポートすることに繋がります。
当クリニックでは、お子様の成長によって変化する歯並びや咬合関係を予測し、虫歯や悪習癖といった問題をできるだけ未然に防ぎ、健全に発育できるように、予防や治療に取り組んでいます。
ご家庭でできる食育
食育は難しいことではありません。ご家庭で実践できる具体的な食育についてご紹介しますので、できることからやってみましょう。
- 1日3食きちんと食べる
- 1口30回噛む
- 食事や間食の量や時間を決める
- できるだけ家族そろって食事をする
- 料理やおやつを一緒に作る
- 配膳やご飯の準備を手伝う
- 旬のものを食べる
- 家庭菜園で自分で育てたものを食べる
- 食べ物の本を読む
- 食事のマナーを教える(食事あいさつや食事中にスマホやゲームは触らないなど)
まとめ
今回は歯科と食育の大切な関係についてご紹介しました。子どもたちだけでなく、大人の方も食育について考え、今一度食事や生活習慣を見直してみましょう。
当クリニックでは食生活や生活習慣のアドバイスもしておりますので、お気軽にご相談下さい。