正しい舌の位置について
舌にも正しい位置があることを知っていますか?無意識に口を閉じたときに、舌の先はどこにあるか思い浮かべてみてください。
① 舌が上顎全体にあたっている
② 舌が上の前歯と下の前歯の間にある
③ 舌が下の前歯の裏側にあたっている
「①舌が上あご全体にあたっている」が舌の正しい位置です。
舌の先端は上の前歯のやや後ろのスポットに触れていて、舌全体が上顎に付いた状態が正しい位置です。
舌の筋力が十分にないと、舌が下がって「低位舌」という状態になります。
では、舌が正しい位置にないと、どうなるのでしょうか。
舌が正しい位置にないと、見た目だけでなく、健康上の問題にもつながってきます。
● 歯並びに影響する
● 舌の筋肉が低下する
● 顔のたるみの原因になる
● 口呼吸
● 発音や滑舌が悪くなる
● いびきをかく
● 風邪をひきやすい など
舌の位置は歯並びや噛み合わせが悪くなる原因になりますので、普段からの心がけで予防することが大切です。
舌のトレーニングで低位舌を予防しよう
舌回し
口を閉じたまま、舌先で歯の表面と頬の内側の間をなぞる様に大きく1周回しましょう。
右回り、左回り20回ずつを1セットとして1日3回行いましょう。慣れないうちはとても疲れると思いますので、はじめは無理せず少しずつ行いましょう。
ポッピング
スポットに舌先を合わせ、上あごに舌を吸いつけてゆっくりと口を開きながら「ポンッ」と音が出るように舌を離します。これを1日15回を目安に行いましょう。
他にも様々なトレーニングがありますが、これらをこつこつ行い、気が付いたら舌を正しい位置に置く習慣をつけることで、舌が鍛えられて、舌の位置の影響によるトラブルを予防・改善することが期待できるでしょう。
お子様の歯並びや噛み合わせの予防だけでなく、口呼吸や顔のたるみなど大人の方にもいいトレーニングですので、家族で一緒に楽しみながら行うといいでしょう。