歯科定期健診を受けよう
新型コロナウイルスの影響で、歯科医院から足が遠のいている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
口腔ケアをすることで、様々な疾患やウイルス感染などのリスクを下げることがわかってきました。お口の健康は体の健康にもつながりますので、歯科定期健診をお勧めしております。
また、歯科定期健診を受けたことがない方は、不安に思われる方もいらっしゃるかと思いますので、どのようなことをするのかをご紹介いたします。
歯科定期健診について
問診
歯がしみたり、痛みはないかなど、お口のことで気になることがないかお尋ねします。気になる部分は念入りに確認します。少しのことでもお気軽にご相談ください。
口腔内の確認
専用の器具を用いて歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)の深さを測ったり、歯のぐらつき、虫歯や歯周病の確認、舌や口腔粘膜など異常がないかなどを見極めます。
また、初めての場合は患者様のお口がどんな状態かを正確に把握・記録するため、お口のレントゲン写真を撮らせていただく場合がほとんどです。表面から見えない部分に隠れた虫歯などを見つけたり、一人ひとりに最適な治療計画の提案などをします。
患者様ご自身にもレントゲンやお口の写真を見ていただきながら、現在の口腔状況、治療の進め方や予防・治療計画を、分かりやすく説明させていただきます。
ブラッシング指導
正しいブラッシングとは、色々な病気を引き起こしてしまうプラークを、しっかりと取り除ける歯の磨き方を意味します。磨き方の癖や歯並びが一人ひとり異なるため、ブラッシング指導では、それぞれの患者様に合った歯の磨き方をアドバイスいたします。プラークの染め出し液を用いて、磨き残し部分をご自身で確認していただくことで、ご自宅でのセルフケアをより効果的に行っていただけます。
PMTC(ピーエムティーシー)
PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaning の略で、特殊な器材や薬剤を用いた歯のお掃除で、専門家でなければ行うことができません。多くの場合、歯科衛生士が担当し、患者様自身で取り除くことのできない歯の汚れを除去します。仕上げに歯質を強化するフッ素を塗布して処置が完了します。
スケーリング
歯科衛生士が実施する歯石除去です。自分では取り除くことができない歯肉や歯周ポケット内に付着した歯石や歯肉縁上の歯石を専用器具で丁寧に除去していきます。
お口のケアは継続することが大切です。ご自宅でもブラッシング指導で身につけた正しい歯みがきや、規則正しい食生活や充分な睡眠などを続けましょう。
健康なお口の方であれば、歯科定期健診も数ヶ月に1回のことなので、年間にしてもわずかです。長い目でみると、その方が治療回数も費用もかからずに済む場合が多いです。 悪いところを治すより、悪いところをつくらないようにしましょう。