唾液の働き
唾液は、食べ物を食べやすくするだけでなく、お口の中をキレイにしたり、口から入ってくる細菌から身体を守ったりするなど色々な役割があります。前回紹介した口臭のお悩みも、唾液が減っていることが原因かもしれません。
今回は唾液の働きについてご紹介します。
唾液の役割
唾液には大きく分けて5つの役割があります。
消化作用
よく噛み、唾液をたくさん出すことで、飲み込みやすくしたり消化しやすくしたりします。
抗菌作用
虫歯や歯周病などお口のトラブルだけでなく、口からの細菌感染を防ぎます。
中和作用
食事をした後は口の中が酸性に近づきます。唾液がこれを中和してお口の健康を守ります。
粘膜保護作用
口の粘膜を保護しています。唾液が少なくなると口の中が傷つきやすくなってしまいます。
修復作用
歯の再石灰化や口の中の傷を治りやすくします。
唾液を出やすくするために
よく噛む
よく噛むことで唾液をしっかり出すことができます。食べ物がしっかり唾液と混ざることで、味も良く感じることができ、消化も良くなります。一口30回噛むことを意識したり、噛み応えのあるものをトッピングするなど少しの工夫で噛む回数が増えるでしょう。
水分補給
こまめな水分補給を心がけましょう。体内の水分が少ないと、唾液も減ってしまいます。
スープなど水分を多く含むものを食事に加えるなど工夫しましょう。
お口を動かす
話す・笑う・歌うなど日常的にしっかり口を動かして刺激を与えることで唾液が出ます。意識的に舌を動かしたり、唾液腺マッサージなどが効果的です。
唾液が減少する原因は、薬の副作用やストレスなど様々です。気になる場合はかかりつけの歯科医院で相談しましょう。
参考
キューピー
https://www.kewpie.com/education/information/senior/sosyaku/sosyaku_02.html