歯科での診断に欠かせないレントゲン撮影について
歯科医院での診察では、見える範囲だけでは分からない事もたくさんあります。正確な診断と治療を行うために、歯科医師が頼りにするのが「レントゲン撮影」です。今回は、歯科医院でのレントゲン撮影の必要性と安全性についてご紹介いたします。
歯科用レントゲン撮影の必要性
初めて歯科医院を受診する際、歯科医師は患者さんのお口の中を詳しく知る必要があります。表面だけではわからない歯や歯周組織の状態、歯の根の形や位置、顎骨の構造、過去の治療歴、お子様の歯の生え変わりの状態など、重要な情報を得るためにレントゲン撮影が行われます。
また、表面からは見えない隠れた部分の虫歯や、歯周組織の状態を確認し、虫歯や歯周病をはじめとするお口のトラブルを早期発見、確かな治療計画の立案が可能となります。
歯科用レントゲンの安全性
(引用:国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 https://www.qst.go.jp/site/qms/hayamizu.html)
歯科のレントゲン撮影は、従来の一般的な医療用レントゲンよりもX線の被ばく量が低い設定で行われます。また、デジタル技術を用いることで、さらに安全性が高く、高画質の診断情報を得ることが可能です。
上図からも歯科撮影での放射線被ばくは、飛行機に乗ったときよりも低く、人体への影響は少ないことがわかります。
当クリニックのレントゲン撮影について
当クリニックでも、レントゲン撮影装置は、デジタル式を採用しています。アナログ式(従来式)のレントゲンに比べてX線の被ばく量が10%~25%程度と非常に少な く、患者さんの体に優しいレントゲンですが、妊娠されている方など特に心配な場合は、お気軽にスタッフまでお声がけください。
また、検査のために撮影したレントゲンやお口の写真を見ていただきながら、現在の口腔状況、治療の進め方や予防・治療計画を、分かりやすく説明させていただき、ご納得いただいた上で治療に進みます。
まとめ
今回は、歯科医院でのレントゲン撮影の必要性と安全性についてご紹介しました。
歯科医院でのレントゲン撮影は、お口の中の状態を正確に知るために欠かせない手段です。初診時や治療計画の際には、患者さんの安心・安全を第一に考えた活用に努めておりますので、疑問や不安があれば何でも気軽にご質問・ご相談ください。
参考
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
https://www.qst.go.jp/site/qms/hayamizu.html