よく噛むといいこといっぱい
2018年より特定検診の質問票に「咀嚼」に関する質問が加わりました。噛むことと身体の関係が注目され始めています。
子どものころ「よく噛んでゆっくり食べなさい」と言われたことがある方もいるのではないでしょうか?
では、よく噛んで⾷べることは⾝体にとってどのような効果があるのでしょうか?
よく噛んで⾷べることの効果
① お⼝の中を清潔に保つ
よく噛むことで唾液がたくさん出て⼝の中をきれいにし保ち、むし⻭や⻭周病などのリスクを減らします。
② ⽣活習慣病の予防
ゆっくり時間をかけてよく噛んで⾷べることにより、少量でも満腹感を感じやすくなり、必要以上に⾷べ過ぎることを防いで肥満予防になります。
③ 脳の働きを活発にする
よく噛むことで脳への⾎液の流れが良くなり、脳が刺激されて働きを活発にします。
④ 発⾳と表情がよくなる
よく噛むことで、⼝の周りの筋⾁を使い、発⾳がはっきりし、若々しい表情を保つことができます。
⑤ 味覚の発達
よく噛むことで、⾷材の味をしっかり感じることができます。⾷事が楽しくなります。
⑥ 全⾝の健康につながる
お口でしっかり食べ物を細かくすることで飲み込みやすくなり、消化器官の負担を減らします。
よく噛まない理由として、⻭や⻭ぐきに違和感や痛みがあったり、⾍⻭や⻭周病で⻭を失ったり、入れ歯が合っていないなどの状態ではないでしょうか。お口が健康でなければ、しっかり噛みたくても噛めませんよね。
だからといって、軟らかい食べ物だけを選んで、硬い⾷べ物を避けていませんか?栄養が偏り、健康にも影響が出る可能性もあります。
お口のトラブルはしっかり治しておきましょう。お口の健康は、身体の健康の第一歩です。
まずは「一口30回」噛むことを意識して食事をしてみましょう。少し意識するだけでも毎日の積み重ねで変わってきます。
お⼝のことで気になることがありましたら、かかりつけの⻭科医院にご相談ください。
ご⾃分の⻭を⼤切にしていただくためにも、歯科定期健診を受けることをお勧めいたします。
当クリニックでは、一人ひとりに合わせたきめ細やかなメンテナンスで、地域の皆様の歯の健康を守ります。
参考
e- ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-10-002.html
クリニカ https://clinica.lion.co.jp/oralcare/ha-kamu.htm
公益社団法人 日本歯科医師会 https://www.jda.or.jp/metabolic/